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フィット感(軽さ)

ランドセルは重さではなくフィット感で選ぶ時代

「重い教材を入れたランドセルを背負って登校するのはかわいそう…せめてランドセルの重さを軽くしてあげたい」と思うのはとても優しい親心。でも、実はランドセルって重く感じていただけかもしれません。活発で成長率が高い男の子にはなおさら、身体に負担の少ない適切なランドセルを選んであげたいですね。

重量ではなく「フィット感」を重視すべき理由は?

ランドセルには必ずその重量が書いてあります。実際数百グラムの誤差はありますが実は選ぶポイントはそこではなく…「背中にどれだけピッタリくっつくか」なのです。同じランドセルでも背中と背あての間に隙間をあけて背負ってみるのとピッタリ背中につけて背負ってみるのとでは体感重量が変わります。つまり、正しい姿勢で背負えるかどうかでランドセルの重さをコントロールできるということなのです。

ランドセルのフィット感はどこで見極める!?

「肩ベルト」「背カン」「背当て」にどのような技術、工夫がされているかが、ランドセルのフィット感を見極める重要なポイントです。

もちろん、一番良いのは実際に売り場に行って使う本人が背負ってみることですが、事情があってそれが叶わないこともあります。その場合はこの3つに着目して下調べを行ってください。

ランドセルの部位、ここに注目しようのイメージ

肩ベルト

直接肩にかかる部分で、重みによる食い込みが起こりにくいように設計されています。水野鞄店のようにワンタッチで38段階調節ができるアジャスター付きのものやセイバンのようにパーツや素材にこだわったもの、フィットちゃんのように角度やベルト自体の構造に力を入れているものがあります。

背カン

ベルトとランドセル本体をつなぐパーツである「背カン」は以前は固定型のものでしたが現在は「非連動型」「連動型」と様々なタイプが登場しています。水野鞄店のウイング背カンは非連動型で肩ベルトを上向きに立ち上げることができます。セイバンは左右同じ角度で開閉する連動型、フィットちゃんは左右が別々に連動する連動型です。

背当て

背中全体への負担を軽減するための「背当て」もフィット感に大きな役割を持っています。水野鞄店では立体パッドと大学との共同開発によって導き出された背面長を採用、セイバンではクッションの形状と質にこだわった対応をしています。

肩ベルト 背カン 背当て
水野鞄店 ラチェットアジャスター(背負ったまま5mmピッチの38段階調節が可能) ウイング背カン 3Dパッド(立体背面パッドの背あてにより背中にかかる荷重を平均化)
セイバン(天使のはね) 肩ベルトの付け根部分に、はねの形の樹脂パーツ「天使のはね」を内蔵 左右連動背カン(肩ベルトが左右同じ角度で連動して開閉し、重心が常に体の中央で保たれる) “垂直に近い状態”をキープするクッション形状の背みね
ハシモト(フィットちゃん) 肩ベルトを25°立ち上げ 肩ベルトが左右別々にスライドするフィットちゃん背カン 背当てに関連する機能の記載がありませんでした