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ランドセルの素材選びのポイント

ランドセルは革製であることがほとんどですが、使われている素材はいくつかの種類に分かれています。ここでは、ランドセルに用いられる革の中から「人工皮革」・「牛革」・「コードバン」についてそれぞれ紹介します。

ランドセルに使用される素材

人工皮革

人工的な素材を用いた素材に「合成皮革」がありますが、「人工皮革」はそれよりもさらに天然皮革の質感に近づけるため開発・再現されたものです。
現在、この人工皮革は色々なメーカーのランドセルに採用されています。

耐久性は天然皮革のほうが少し上

現在のところ、人工皮革は天然皮革ほどの高い耐久性はありません。と言っても、天然皮革は丈夫で、丁寧に扱えば何十年と使い続けることができる代物。それと比較しての話です。人工皮革もランドセルを6年間使う分には充分な頑丈さは持ち合わせています。決して破損しやすいというわけではありません。たとえ傷がついたとしても、合成皮革のように大きく裂けることはない構造になっています。

軽いのが魅力!

実際に天然皮革のバッグを持っている方ならわかる通り、本物の革製品は重いことが多いものです。
その点、人工皮革は軽量であることが大きな魅力。特にランドセルはまだ小さなうちから背負うため、軽さは大切な要素です。こうしたことから、人工皮革はランドセルの素材としてよく用いられています。
ただ、ランドセルメーカーも開発を続け、現在は天然皮革でも軽いものを売り出してきています。

カラーもデザインも豊富にある

人工的に作られているからこそ、人工皮革はカラーも豊富です。天然皮革にはないような色合いのものも多く、その分、色々なデザインに用いることもできるのが特徴。こうした人工皮革を使い、現在ではランドセルメーカーだけでなく有名な海外ブランドでもデザイン性の高いランドセルを提供しています。ほかにはない色合い・デザインのランドセルが手に入るのも人工皮革のメリットです。

比較的に価格がお手頃

6年間使い続ける丈夫さを考慮して設計されていることもあり、ランドセルは決して安いものではありません。しかし、人工皮革は一般的に天然皮革よりもリーズナブルなので、ランドセルにおいても比較的にお手頃な価格で販売されています。ただし、人工皮革でも、デザイン性が高かったり、ブランドの提供しているランドセルは値段も高い傾向があります。

牛革

色々な天然皮革がありますが、その代表格なのが牛革。「カウレザー」とも呼ばれ、ランドセルだけでなくバッグや財布など、さまざまな製品に数多く用いられています。生産量と流通量が常に安定しており、手に入りやすいのも牛革の特徴です。

高い耐久性を持つ

天然皮革の中でも厚みがある牛革は、耐久性に優れています。人工皮革が普及する以前は、ランドセルと言えば牛革だったほど。牛革のランドセルは丈夫で、長く使っていくうち次第になじみ、6年間の使用に充分耐えることができます。愛用するほど本革製品特有の味わいが増すのがポイント。状態良く長く使うためにはクリームを塗るなどの対処が必要でしたが、現在では開発が進み、手入れせずとも見た目を損なわない製品が増えてきています。

少し重い素材

牛革は厚みのある素材であるため、人工皮革などと比較しても重さがあります。そもそもランドセルは6年間使うことを想定し、大きめに作られている製品。そのため、まだ小さい新入生や低学年が背負うにはランドセルが重たく感じるかもしれません。しかし、現在では開発が進み、牛革であっても軽いランドセルも出てきています。実際に背負ってみて、子供が重く感じていないかを確かめてみましょう。

高級感のあるデザインがぴったり

人工皮革は開発により天然皮革に近づけられてきてはいますが、やはり及ばない点も多数あります。質感や手ざわり、風合いもそのひとつ。また、長く使うことで少しずつ味わいが出てくるのも天然皮革ならでは。また、天然皮革であるからこそ感じられる高級感も見逃せません。トラディショナルなデザインのランドセルにもよく合います。

生産数が限られており価格は高め

生産量や流通量が安定しているとは言え、牛革は天然のものであるために、人工皮革ほど大量生産には向いていません。そのため牛革のランドセルは、毎年、ある程度までの生産数が限られており、価格も高めです。それでも、人気の高いデザインやブランドのランドセルが早い段階で売り切れてしまうことがあります。お目当てのランドセルが牛革であったり、天然皮革のランドセルにこだわるのであれば、早め早めに購入しておきましょう。

コードバン

「コードバン(cordovan)」は馬のお尻部分から作られた天然皮革。部位が限られていることもあって希少な素材として知られ、「革のダイヤモンド」とも呼ばれています。その昔、スペイン・コルドバ地方のヤギ革に風合いが似ていたことから、この名称で呼ばれることとなりました。

非常に高い耐久性

コードバンは非常に強度のある天然皮革であり、頑丈さでは牛革を上回ります。丈夫さに限って言えば、長期間愛用する製品に用いるのはぴったりな素材と言えるでしょう。特にランドセルは、元気な子供から乱雑に扱われることも多々。そんなランドセルでもコードバンであれば、しっかりと6年間使い続けることができるはずです。

ランドセルとしては重めの素材

コードバンは薄く軽量化しても丈夫に使える天然皮革です。しかし、ランドセルにおいては人工皮革や牛革製を上回る重量であることが多く見られます。これはランドセルがそもそも頑丈に作られているため、コードバンもある程度の厚みを保ったまま用いられているからと考えられます。しかし、ランドセルは、設計によって体感する重量が実際とは異なっていることもたびたび。コードバンのランドセルであっても、設計によって体感的に軽く感じられる製品もあります。

品を感じるツヤと光沢

コードバンはほかの革製品には見られない緻密な美しさがあり、深みのあるツヤと光沢が持ち味。この希少な天然皮革の美しさを引き立てるべく、ランドセルもシンプルでスタンダードなデザインのものが多く見られます。天然の素材であるためカラーバリエーションは限られていますが、その分、素材そのものの色合いを楽しめるランドセルになるでしょう。

希少な革であるため高級

コードバンは限られた部位から作られる希少な素材のため、流通量はごく限られています。こうした経緯からも、ランドセルを含め、コードバンから作られる革製品は高級。人工皮革や牛革と比べても値段は高めです。ランドセルとして作られる数量も決して多くはないので、コードバンの製品が欲しい場合には事前に予約をしたり、早めに購入する必要があります。