ランドセルに設置される底板が固定されていないのはなぜなのでしょう?本記事では、ランドセルを理解して長く大切に使えるよう、ランドセルの底板について掘り下げ、解説します。
ランドセルは、長く使い続ける間にゴミやホコリなどが底に溜まってきます。これらは底板の下に溜まってしまうため、底板を固定していると掃除がしにくくなってしまいます。ランドセルの底板が固定されていない理由のひとつに「掃除をしやすくすること」が挙げられます。底板を外して乾拭きをしたり、溜まったゴミを払い落としやすいです。
ただ、子どもがランドセルから荷物を出すときに逆さまにひっくり返すと、底板が荷物と一緒に出てきてしまうことがあります。学校で底板を落としてしまうと誰のものかわからなくなってしまうので、底板には記名をしておくことが望ましいです。もし底板をなくしてしまっても、記名があれば届けてもらえます。
ランドセルの底板が固定されていないもうひとつの理由は、「修理をしやすくするため」です。ランドセルの修理は、自動ロック錠の修理などさまざまなものがありますが、多くの場合でランドセルを分解して行います。底板が固定されていると、その分解作業に手間がかかるのはもちろんのこと、分解作業の料金がかかってしまうためあえて底板を固定していません。
また、長年ランドセルを使用する間に底板が劣化してきてしまったとき、底板を交換することも可能です。底板には若干の弾力性があるので、中に入れている荷物を衝撃から守ってくれる役割も期待できます。底板が薄くなってきたときは、ランドセルメーカーや通信販売で購入できるので、探してみるとよいでしょう。
底板が固定されていないとランドセルを使いにくい場合は、底板に両面テープを貼り、ランドセル本体に固定する形で使用するとよいでしょう。両面テープであれば必要に応じて簡単に取り外すことができるため、修理の際に解体の手間や料金がかかってしまうことがありません。四隅に両面テープを貼ることで、逆さにしても落ちなくなります。
ランドセルの底板は、ほとんどのメーカーで固定されない状態で販売されています。不良品ではないので安心して使用してください。中には底板が固定されているランドセルも販売されていますが、ここでご紹介した内容を踏まえると、底板は固定されていないほうが扱いやすく、修理のときにも便利だといえます。
またランドセルを選ぶ場合は底板のチェックだけでなく、肩ベルトなどほかのパーツが使いやすいか、子どもの体型に合っているかなどを考慮した上で選ぶことをおすすめします。
以下のホームページでは、ランドセルに関する情報を幅広く取り上げています。各パーツの特徴や役割、ランドセルの選び方などさまざまな情報を網羅していますので、ぜひこちらも参考にしてください。