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ランドセルの故障しやすい箇所

ランドセルは故障してしまうと背負いにくくなり、体に負担をかけてしまう可能性があるため、「おかしいな」と思ったら早めに修理することが大切です。本記事では、ランドセルの故障しやすい箇所について解説しています。

ランドセルはどこが故障しやすいのか

ランドセルの故障しやすい箇所として第一に挙げられるのが「大マチ」です。教科書などを入れる、もっとも収納量が大きいパーツになりますが、上からの衝撃に弱いという弱点があります。子どもはついランドセルの上に乗ったり、椅子のように座ってしまうことがあり、そのような負荷がかかるとマチの部分が潰れてしまいます。

また、肩ベルトも故障しやすい箇所のひとつです。教科書など重い荷物を背負ううえに、ランドセル本体も重量があるので、それらの重量が肩ベルトに負荷を与えて壊れてしまうことがあります。そのほか、革を縫い合わせている部分の糸がほつれたり、革がひび割れを起こすといった故障もあります。

錠前も故障しやすいパーツだといえます。毎日何度も開け締めをするので、スライドしにくくなる、錠前がついている革の部分が切れてしまうなどの故障が起こりやすいです。そのほか、ナスカンやかぶせなども頻繁に使用する部分であることから、故障しやすいパーツとして挙げられます。

ランドセル修理の流れ

ランドセルを修理する際には、まず製造元に修理を依頼したい旨の連絡を入れます。その後製造元から代替のランドセルが送られてきますので、同梱されている返送キットを使用して壊れてしまったランドセルを送ります。

製造元にランドセルが届いたら故障箇所の確認を行い、有償修理になる場合は見積もりを出して、購入者に有償になる旨を連絡。了承を得たうえで有償修理に入ります。連絡なしで有償修理になることはありません。

修理が終わったら、購入者のもとにランドセルが届きます。修理が滞りなく完了していることを確認したら、返送キットでランドセルを返送して修理完了です。

ランドセル修理の注意点

先に解説した「代替ランドセル」は、修理期間が長くかかるときに送られます。2〜3日など、修理期間が短い場合は代替ランドセルを使用できないので、それまでは自分で変わりのかばんを用意して使うことになります。ちなみに、代替ランドセルは製造元が判断して送るものとなり、購入者がデザインなどを選ぶことはできません。

ランドセルの修理期間は内容によってもさまざまなですが、時期によっても変わってきます。製造元の繁忙期や、長期休暇期間などは通常の修理期間よりも長くかかる可能性があります。

また、代替ランドセルや修理するランドセルの配送料金は、製造元が負担する場合と、購入者が負担する場合があります。配送料はどのくらいになるのか、保証は適用されるのかなどを確認したうえで修理を依頼しましょう。

自分でできるランドセルの修理

ランドセルが故障した場合、状況によっては自分で修理できるケースがあります。例えば肩ベルトの破損の場合、肩ベルトの糸がほつれた程度なら、ほつれた部分を釣り糸で縫直し、瞬間接着剤で接着して修理できます。

ベルトの革部分がちぎれてしまったときは、革用のボンドで革を貼り合わせて、その上から釣り糸で縫い合わせます。ただし、長期間使用しているとまた故障した状態に戻ってしまうことがあるので、低学年のときに故障してしまった場合は、製造元にしっかり修理してもらうことをおすすめします。

そのほか、牛革のランドセルに傷がついてしまった場合は、革用のクリームで傷を目立たなくできます。クラリーノであれば同系色の油性ペンで傷を目立たなくするなど、ちょっとした故障や傷や自宅で対応することが可能です。