ランドセルは百貨店やホームセンター、インターネット通販など、さまざまな場所で販売されています。本記事では、ランドセルの購入場所ごとのメリットや購入時の注意点について解説します。
ランドセルの購入時期を考える際に、切り離せないのがメーカーのスケジュールです。ランドセルの発売は、秋頃に新年度向けのランドセルカタログの予約がスタートします。1・2月頃からカタログの配布がスタートして、4月頃から新作ランドセルの販売がスタート。夏は人気モデルが完売しはじめる時期です。
ランドセルは年中販売されているため、いつでも購入可能です。しかし、多くのメーカーや工房の新作ランドセルが4月頃から販売を開始するため、ランドセルの購入ピークは5月から8月です。人気モデルは時期を逃すと完売してしまう可能性が高いため、こだわって選びたいなら、5～8月の購入をおすすめします。
ランドセル工業会のデータによると、購入時期で最も多いのが5月、次いで8月です。祖父母に買ってもらう場合には、お盆の帰省時に一緒に行くケースが多いです。
最近では、インターネットでもランドセルを購入できるようになりました。しかし、ランドセルを実店舗で購入するメリットもたくさんあります。ここでは、ランドセルを実店舗で購入するメリットと、反対にデメリットと考えられることを確認しましょう。
ランドセルを実店舗で購入するメリットは、やはり直接、品物を手に取って見ることができることです。インターネットでは得られない情報が実店舗では得られます。具体的にはどのような情報を得られるのでしょうか？
実店舗では、ランドセルを試着できます。実際に背負ってみて、体と馴染むかどうか確認できるのは、大きなメリットです。使い心地は説明書だけでは分かりません。実際に体験してみることで分かることがたくさんあります。子どもがしっくりくるランドセルを選ぶことで、学校に行く楽しみが増えるでしょう。
店舗で実物を見れば、色や質感がはっきり分かります。インターネットの場合、照明やブラウザによって色の見え方が異なるので、届いてみるまで好みの色かどうかが分かりません。ランドセルの色や質感は、学校に行く楽しみに影響します。実店舗で実際にランドセルを見て、好みの色や好みの質感かどうかを確かめて購入すれば、失敗がありません。
5月に購入すると、入学は約1年先です。その間、子どもの体は成長します。試着して今フィットしたとしても、1年後にフィットするかは分かりません。色の好みも変化する可能性があります。そのような不安を払拭してくれる存在が店員です。知識が豊富な店員に相談しながらランドセルを選ぶことで、好みを踏まえつつも失敗のない買い物ができるでしょう。
ランドセルを実店舗で購入するのは、メリットだけではありません。デメリットもあります。店舗のデメリットの原因は、ランドセルを展示するスペースが必要なことです。実店舗で購入するデメリットを確認しておきましょう。
実店舗では、販売する数に限りがあります。人気のモデルは早々に売り切れてしまう可能性が高いです。あらかじめカタログで確認して店舗に行けば、「気になっていたモデルがこの店舗に置いていない」と気づくかもしれません。しかし、情報なしで店舗に行くと、人気モデルが売り切れていることに気づかず、定番モデルだけの選択肢になる可能性があります。
日本で販売されているすべてのランドセルを店舗に展示できるわけではありません。取り扱える商品は、店舗のスペースによって制限されてしまいます。また、特定のメーカーを取り扱っている店舗もあります。「実店舗ではすべての商品の比較ができるわけではない」と理解した上で、上手に活用することが大切です。
店舗を維持するためには、スペースや店員、電気などコストがかかります。その分が価格に反映されることになるため、実店舗で購入すると、ネットより価格が高いのが一般的です。実物に触れて店員に相談しながら購入できる代わりに価格が高いことを、メリットと捉えるかデメリットと捉えるかは価値観によるでしょう。ランドセルにどの程度こだわりたいかを決めると購入場所も決めやすいです。
実店舗でランドセルを購入するメリットとデメリットを紹介しました。インターネットで購入する場合のメリットとデメリットは、実店舗と逆です。どちらで購入するか決めるために、ランドセルをネットで購入するメリットとデメリットも確認しておきましょう。
ネットのメリットは、スペースの制限がないことです。実店舗とは異なり、スペースや人件費、光熱費などのコストをカットできます。ランドセルでもそれは同じ。ランドセルをネットで購入するメリットから見ていきましょう。
インターネットでは、自由に商品を閲覧できます。様々なメーカーのランドセルを比較できるのは、ネットの大きな強みです。ランドセルのメーカーを事前に確認しておくことで、横断的に比較できます。店舗では店員のペースにのまれてしっかり検討できないという人も少なくありません。ネットなら自宅で自分のペースで閲覧できるので、落ち着いて検討できます。
店舗のようにスペースに縛られることがないので、品揃えが豊富です。ネット販売しているメーカーなら、完売しているランドセル以外はほぼすべてのランドセルを取り扱っていると考えていいでしょう。実店舗では売れそうなランドセルが厳選されているのに対して、ネットでは自分から好みのランドセルを見つけます。自分らしいランドセルに出会えるかもしれません。
ネットで購入する一番のメリットは、価格です。ネット販売は実店舗よりコストが大きく削減できます。その分、安価で販売できるのです。「ランドセルはできるだけ安く購入したい」と考えるなら、ネットでの購入をおすすめ「します。ただし、ネットは玉石混交です。中にはメーカー価格より高額で販売しているサイトもあるので、情報をきちんとチェックしてください。
ランドセルをネットで購入するのは、大きなデメリットがあります。ランドセルは決して安い買い物ではありません。失敗しないためには、デメリットをよく理解した上で、ネットを活用するかどうか決めることが大切です。ネットでランドセルを購入するデメリットを紹介します。
ネットでは、文章の説明と写真、数字のデータから商品がどのようなものか想像して買い物をします。ランドセルは特に色や質感が写真では分かりにくいアイテムです。撮影は照明の元、プロカメラマンが行っています。それを閲覧するのは、スマホかパソコン、タブレット。機器によって色の表示は異なるため、実際の色をそのまま見ることはできません。サイズも寸法だけを見て正確に捉えられる人は少ないでしょう。実物が分からないのは、ネット最大のデメリットと言えます。
実際に背負ってみることができないので、当然、体に対するフィット感も分かりません。「肩のベルトが体にどのような馴染み方をするのか」「背中のクッション性はどうか」といったことは、実際に体験してはじめて分かることです。ネットでは、キャッチコピーや説明文から判断し、期待して購入することになります。
サイトのチャットなどで質問できることもありますが、実店舗で店員に接客をしてもらうように細かな相談ができるわけではありません。商品について質問することなく購入するのが一般的です。実店舗で購入するときと比較して、情報が少ない中で購入するランドセルを選定することになります。ランドセルの購入経験がある方に向いているかもしれません。
ランドセルの購入場所として、実店舗とインターネットのメリット・デメリットを確認してきました。しかしどちらが向いているか分からない人もいるでしょう。自分に合ったランドセルの選び方を決めるためには、価値観を明確にすることが大切です。「実際に体験して決めたい」なら実店舗を、「コスパ重視」「豊富な種類の中から選びたい」ならネットをおすすめします。どんな人がどこで購入するのに向いているのかについてまとめました。ランドセルの購入場所を決める際の参考にしてください。
まずは、実店舗向きの人です。実店舗に向いているのは、「体験重視」の人です。ランドセル購入をする際、実店舗が向いている人はどんな人か具体的に紹介します。
子供が実際に背負ったときのフィット感を確かめてから間違いのないものを選びたいなら、実店舗がおすすめです。フィット感はネットでは確認できません。今の年齢でどの程度のフィット感のものがちょうど良いのか、店員に相談することもできます。特にランドセルの購入がはじめての場合は、試着できる実店舗で購入すると失敗のリスクを軽減できるでしょう。
子供が気に入ったものを買ってあげたい人も、実店舗での購入が向いています。ネットでは実物と見え方が異なります。ネット上で子供が気に入ったものだとしても、届いたものを見てガッカリしてしまうと悲しいです。子供のお気に入りを買ってあげたいなら、実物を見ながら選ばせてあげると間違いがありません。
ネットでの購入が向いているのは、コスパ重視の人や自宅で選びたい人です。子供がランドセルに興味を示さない場合も、実店舗を連れまわすよりネットで購入した方がいいかもしれません。ネット向きな人を2ケース紹介します。
実店舗より価格が安いのがネットの強み。当然、品質は同じです。コスパを重視するならネットを選ぶと満足度の高い買い物ができるでしょう。コスパの判断には、店舗に行く時間も含まれます。実店舗では店舗によって品揃えに特徴があるため、複数の店舗を回ることがあるかもしれません。子供の関心が薄い場合は特に、店舗に行って選ぶというのはストレスです。価格・労力をランドセルにかける必要がないなら、ネット購入が向いています。
実は、最新のモデルが欲しい人にもネットは向いています。特に出遅れて店舗では完売が出始めた時期なら、ネットに目を向けてみてください。探していたモデルが見つかるかもしれません。また、確実に最新モデルを購入したいなら、ネット予約を活用することで店舗に登場する前に押さえておくことができます。
実店舗でランドセルを購入するメリットは、やはり実際に見て、背負ってから購入できるという点です。子どもが実際に背負ってみないと、使い心地を確認することができません。また、店員にわからないことを質問できる点も、メリットのひとつです。
デメリットは、お店によってランドセルのバリエーションに差があることや、直営店の場合はほかのブランドと比較できない点などが挙げられます。
量販店では複数のメーカーを取り扱っているため、各々を比較しながら購入を検討できる点がメリットです。また、店舗によっては在庫切れの商品が残っていることもあります。
デメリットは、高級ブランドのランドセルなど、一部のランドセルを取り扱っていない可能性がある点です。また多くの人が訪れるため、人気のモデルが在庫切れになりやすい点もデメリットだといえます。
百貨店のメリットは、ブランドやメーカーとコラボした限定ランドセルを取り扱っている点です。また、催事などで各メーカーの担当者が丁寧に説明をしてくれるため、じっくりと話を聞きながらランドセルを選べます。
デメリットは、安価なランドセルの取り扱いが少ない点や、売り場が狭い点などが挙げられます。また展示されている点数が少なく、来客数が多い場合に体験しにくい点もデメリットです。
ネット通販のメリットは、安価なランドセルを多数取り揃えている点や、実店舗に行かなくてもスマホやパソコンから気軽に購入できる点です。忙しい人もスケジュールを気にすることなくランドセルを手配できます。
デメリットは、やはり実物を見て購入できない点です。また、写真の商品と実際に手元に届いたランドセルのイメージが異なる可能性がある点もデメリットだといえるでしょう。
特にネット通販の場合、実際に実物を見て購入することができないため、安いランドセルだと粗悪品が手元に届いてしまうことがあるようです。ネット通販での購入においては、粗悪品や品質の悪いランドセルを購入させられることがないよう、詐欺には十分注意しましょう。あまりに安いランドセルの場合、販売会社がまっとうであるかを確認することをおすすめします。
ランドセルにはさまざまな価格帯やデザインのものがありますが、ランドセル選びでもっとも重要なのは、「子どもの体に合ったランドセルかどうか」です。安くても子どもにとって重すぎる、大きすぎるランドセルでは6年間使い続けることが難しいですし、粗悪品では子どもの体に悪影響を及ぼす可能性があります。子どもが安心して6年間使い続けられるランドセルを選ぶことを第一に考えましょう。
ランドセルの購入時期は、5～8月が最も多いです。メーカーの最新モデル発売時期が4月ごろ。最新モデルが欲しいなら、早めの購入を検討しましょう。ランドセルは、実店舗とネットで購入できます。実店舗では、実際に背負ってみてフィット感や質感、色を確かめることが可能。店員のアドバイスも得られるので間違いのない買い物ができます。品揃えと価格で有利なのはネットです。何を重視してランドセルを選びたいかによって、購入場所を決めましょう。