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ランドセル症候群とは

ランドセルを毎日背負っている子どもが、「ランドセル症候群」になってしまうことがあります。本記事では、ランドセル症候群の症状や原因、対処法について解説します。

ランドセル症候群とは?

ランドセル症候群は、子どもが身体に合っていないランドセルを背負い続けることで、心身の不調が生じてしまうことを指します。具体的な症状としては、小さな子どもが3kg以上の通学カバンを背負って通学を続けているうちに、気持ちが落ち込んでしまう、体に不調が表れる状態が挙げられます。

最近は子どもの勉強量が増えており、昔と比較すると教科書のページも3割以上増えているそうです。1冊の教科書でそれだけページが増えれば、すべての教科を合わせたら相当な重量になります。そのほか、ノートや個人的に持参する図書などを合わせると、ランドセルの重さはかなりのものになり、子どもが毎日持ち歩くのは困難だと思われます。

「ランドセルを背負い続けている中で起こる不調」を、総じて「ランドセル症候群」と呼んでいます。

ランドセル症候群の原因

ランドセル症候群が発症する原因は、やはり「重たいランドセルを背負い続けること」です。ランドセル本体の重さは平均して1.3kg前後だといわれており、教科書やそのほかの荷物をあわせると、6kg近い荷物を毎日背負って通学しています。ランドセルは重い荷物をしっかり背負って運べるように設計して作られていますが、体に合わない大きさのランドセルを使用している、正しい姿勢で背負っていないなどの場合、本来負荷がかかるべきでない場所に負荷がかかり、肩こりなどを引き起こしてしまうのです。

入学時は、将来成長することを見据えて大きめのランドセルを購入します。そこで重たい荷物を毎日背負うことにより、姿勢が悪くなり、体に負担がかかって体調不良を引き起こしてしまうのです。体調が悪くなると気持ちも憂鬱になってしまいます。

ランドセル症候群の対処法

ランドセル症候群になってしまい、症状を改善したい。またはランドセル症候群を予防したいときは、荷物を減らしてランドセルを極力軽くすることが有効です。「置き勉」についてはOKな学校とそうでない学校がありますが、もし教科書を学校に置いて置くことが問題ないのであれば、重たいものだけでも置き勉をして、往復の通学時の荷物を軽くしましょう。

次に、ランドセルを体に合わせて、正しい姿勢で背負えるようにしておくことも重要です。肩ベルトがゆるいとランドセルがずれて姿勢が悪くなってしまうので、肩ベルトを調節して長すぎない、短すぎないように合わせておきます。さらに、肩ベルト同士を胸の部分でつなぐ「チェストストラップ」を取り付けるのも有効です。チェストストラップでつなぐことで、肩にかかる負荷を胸にも分散できるため、負荷が小さくなります。また肩ベルトが後ろに下がってしまうのを防ぐ効果もあります。

ランドセルは日々進化している

ランドセル症候群というと、ランドセル自体が悪いようなイメージを抱きがちですが、ランドセルは日々進化しているため、ランドセル症候群の原因にはなりません。昔と比較するとランドセル自体の重さは軽量化しています。軽量の人工皮革「クラリーノ」に代表するように、軽い素材を用いて作られているランドセルは多いです。

また、肩ベルトや背当てなどの機能も進化しているため、背負いやすく、体に負担がかかりにくいように作られています。機能性の高いランドセルが多いので、できるだけ軽く、体への負荷が小さいランドセルを選ぶことで、ランドセル症候群の予防・改善につながるでしょう。